淺沼組名古屋支店が、公益社団法人日本建築家協会(略称:JIA)が主催するJIA環境建築賞において優秀賞を受賞し、6月14日に開催された表彰式において賞状を授与されました。
JIA環境建築賞について
日本建築家協会(JIA)は、地球環境に対する建築家の視野を広めることを目的として、その年度の優秀な環境建築や環境活動を選定しています。長寿命、自然共生、省エネルギー、省資源・循環、継承性などのテーマを通じて、社会資本としての建築を創造することができたかを評価する賞です。
審査講評
延床3,000㎡弱の中規模、築30年の一般的な事務所ビルの改修という、大手ゼネコンが敬遠するニッチな市場の開拓を企図する、淺沼組の社屋改修プロジェクトである。既存躯体を生かし、新築するより大幅なライフサイクルカーボンの低減はもちろん、エネルギー性能や快適性の向上も実現している。建築廃材や端材、建設残土を活用したインテリアの土壁など、すでにある材料を有効活用し、創造性豊かなインテリアデザインも秀逸である。
健康と建築の関係を規定するWELL認証を取得し、同時に、地球環境への負荷を最大限低減した見事な計画である。世の中に多く存在する類似の既存ストックの活用の大きな可能性が感じられる作品であった。
永積紀子
「GOOD CYCLE BUILDING001浅沼組名古屋支店改修PJ」は中規模ストックを最大限活かすため取り組んだ意欲的な改修建築である。新築に比べて大幅なライフサイクルカーボンの低減はもちろん、アップサイクルや、環境負荷低減のデータエビデンス、きめ細やかなデザインと施工が随所に見られると評価された。と同時に私自身の最大の評価はファサードであり、豊な緑と外部空間によって都市景観をつくったことである。こんなことは普通できない。
ーJIA MAGAZINE 420第24回JIA環境建築賞総評 環境建築とは「私たちの」建築 審査委員長小堀哲夫
「GOOD CYCLE BUILDONG 001 淺沼組名古屋支店」の主な評価・受賞歴
国内外で17個以上の賞等を獲得。主なものは下記の通り
・公益社団法人 日本デザイン振興会「グッドデザイン賞」(2022年)BEST 100
・一般社団法人建築環境・省エネルギー機構「第1回SDGs建築賞(旧サステナブル建築賞)」(2022年)住宅・建築SDGs推進センター理事長賞
・公益社団法人 日本建築家協会「JIA優秀建築選2022」選出(100選)
・中部建築賞協議会「第54回中部建築賞」(2022)入選
・一般社団法人 建築設備総合協会「第21回環境・設備デザイン賞」建築・設備統合デザイン部門 最優秀賞
・一般社団法人 日本ウッドデザイン協会「ウッドデザイン賞」(2023)
・一般社団法人 建築設備技術者協会「カーボンニュートラル賞」 中部支部奨励賞(2023)
・公益社団法人 ロングライフビル推進協会「第33回BELCA賞」(2023)ベストリフォーム部門
・公益社団法人 日本建築家協会「環境建築賞」(2023)優秀賞
・一般社団法人 日本建築学会「作品選奨」(2024)